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2021.09.02 公開

精製塩と自然塩の違いは?自然海塩を選ぶことが大切

精製塩と自然塩の違いは?自然海塩を選ぶことが大切
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精製塩と自然海塩の違い

数種類の袋に入った塩
料理の味付けに欠かせない「塩」。

普段、塩をどのように選んで買っていますか。

塩には、精製塩や自然海塩などの種類があります。

それぞれ、どのような違いがあるのでしょうか。

精製塩とは?

精製塩とは、「食塩」や「食卓塩」などとして売られている塩のことを指します。

その名の通り精製された塩で、純度の高いもののこといいます。

他の製造方法よりも大量生産しやすいので、値段が安く、手に取りやすいです。

味としては、雑味がなく塩辛さを感じるという特徴があります。

また、精製塩は、塩がもつベトつきを防ぐために、塩基性炭酸マグネシウムが添加されています。

そのため、形状はサラサラとしています。

主成分が塩化ナトリウム

精製塩は、99%を化学物質である塩化ナトリウムが占めています。

製造過程で、海水を精製する際に、塩化ナトリウムだけを取り出しているため、主成分が塩化ナトリウムなのです。

そのため、海水に含まれている微量なミネラル分は、製造過程で切り捨てられてしまっています。

高血圧を招く

塩が、高血圧を招くリスクの高い食品だと思っている人が多くいますが、実はそれは間違いなのです。

高血圧を招くのは「食塩=精製塩」であって、「塩」そのものではないのです。

ではなぜ、精製塩は高血圧を招くリスクが高いのでしょうか。

精製塩は、99%塩化ナトリウムです。

ナトリウムは、人の身体に必要なミネラルの一種です。

体内では、ナトリウムのほとんどが細胞外液という、細胞の外にある体液中に含まれています。

そこでは、浸透圧を調整して、細胞外液の量を保つなどの役割を担っています。

これにより、身体の水分を調整し、脱水などを予防しているのです。

健康な人では、ナトリウムが欠乏することはほとんどありません。

摂りすぎることで、むくみや口の渇き、高血圧、胃がんや食道がんのリスクを高めることが報告されています。

ナトリウムと一緒にカリウムを摂ることで、ナトリウムを身体の外に出しやすくする作用があります。

カリウムは、ほとんどが細胞内液に含まれています。

細胞内液の浸透圧を調整して一定に保つ働きがあります。

精製塩は、ナトリウム以外のミネラルが製造過程で切り捨てられているので、カリウムなどが一緒に身体に入りません。

そのため、高血圧を招くリスクが高くなってしまうのです。

自然海塩とは?

自然海塩とは、どのような塩なのでしょうか。

自然塩とは、精製塩ではない塩を指します。

精製されていない、自然な方法で作られた塩です。

実は明確な定義はなく、天然塩などと言われることもあります。

自然塩の製法は、海水を自然乾燥したり平釜で煮詰めたりして、濃縮を重ねて作る昔ながらのものが主流です。

そのため形状は、粒子がバラバラで、しっとりとしているものが多いです。

自然塩の多くは、塩味の中にほんのり甘味も感じられるのが特徴です。

自然な製造方法のため、塩化ナトリウムの他にも、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化カリウムなどの天然のミネラル分をバランス良く含んでいます。

天然ミネラルを豊富かつバランスよく含んでいる塩

自然海塩も、主成分は塩化ナトリウムです。

しかし、天然のミネラルを豊富に、バランス良く含んでいるのです。

ミネラルは体内で合成できないため食物として摂る必要があります。

ミネラルは、健康維持に必要不可欠なのです。

また、塩化ナトリウムと他のミネラルをバランス良く摂取することで、高血圧を誘発するリスクが低くなります。

おすすめの塩

様々な形したすう数種類の塩
塩の種類と製造方法による違いがわかりました。

身体にいい、おすすめの塩はどのようなものが挙げられるのでしょうか。

自然海塩か還元力の高い焼塩を使う

先に述べたように、自然海塩はミネラルが豊富です。

そのため体内での働きが正常になるので、おすすめです。

また、還元力の高い焼塩もおすすめです。

「還元力」とは、酸化の逆に働く力です。

酸化とはわかりやすくいうとサビですから、サビを元に戻すのが還元力ということができます。

焼塩は、さらさらした塩が好きな人に特におすすめです。

韓国の焼塩や沖縄の塩など自然海塩を高い温度できちんと作られている塩は、とても体にいいのです。

例えば、漬物を作るときには、精製塩よりも自然海塩が向いています。

自然海塩で漬けると、有益な乳酸菌が生まれ、酵素を補給することができます。

具体的な選び方は、商品の裏側に記載された製法の欄に着目します。

「天日塩」「平釜塩」と記載のあるものは昔ながらの製法の塩ですから、大切なミネラル分を含む、身体にいい塩です。

「イオン膜塩」「溶解塩」とあるものはすべて、工場で作られた塩と考えてください。

天然塩といっても、外国から輸入した天日塩を一旦溶解させて再結晶させたものがほとんどなのです。

鮮度のいいものを選ぶ

塩も、鮮度が大切です。

意外に思われるかもしれませんが、一般的に賞味期限のない食品とされている塩にも、本当は消費期限があります。

特に自然海塩は、自然な作り方なので保存料などは一切使われません。

しっとりとしたものも多く、固まりやすい性質を持っています。

なるべく早く使い切るようにしましょう。

密閉容器で保管する

特に自然海塩は、長く空気にさらされていると、酸化によって成分が変化し、塩酸や硫酸といった有害物質を生じる危険性もあるので、注意が必要です。

保管状況によっても異なるので、具体的な消費期限を明確に示すことはなかなか困難です。

自然海塩はできるだけ鮮度のいいものを選び、酸化しにくいように、空気に触れにくい密閉容器に入れましょう。

温度変化の少ない、冷暗所がいいでしょう。

冷蔵庫に入れると、出し入れの際の急激な温度の変化で、容器の内側に水滴がついてしまい、湿気てしまうのであまりおすすめできません。

自然塩は、密閉容器に入れて、早めに使い切ることが大切です。

まとめ

スプーンですくわれた赤みのある塩
私たちの生活に欠かすことのできない、塩。

製造方法による違い、おすすめの塩をご紹介しました。

生活に密接しているからこそ、きちんと選びたいですよね。

塩は、身体を動かすときに脳からの指令を伝える働きもしています。

例えば暑い日に汗をかいてナトリウムが極端に不足すると、足がつってしまったり、体調不良などを引き起こす原因となります。

また、適切な塩味によって、食欲も増進し、美味しさを感じる正常な味覚が保たれます。

塩に含まれるナトリウムやカリウムは、細胞液の浸透圧を調整して一定に保つ働きがあることはお伝えしました。

この浸透圧のバランスを一定に保つことは、食べ物から栄養素を吸収するためにもとても重要です。

バランスが崩れてしまうと、栄養を体内に取り込めなくなってしまいます。

塩を正しく摂らないと、新陳代謝も衰えるので、肌にも良くありません。

高血圧などの病気のリスクを少なくし、健康にいい塩を選ぶようにしましょう。

【出典】
新谷弘美(2008)「図解 病気にならない生き方」サンマーク出版
ナトリウム|e-ヘルスネット
ミネラル|e-ヘルスネット

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