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2021.09.02 公開

免疫とは?免疫力を高める方法や自然免疫についてもご紹介

免疫とは?免疫力を高める方法や自然免疫についてもご紹介
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近年、「免疫」や「免疫力」といった言葉が注目を集めています。

しかし、大まかな意味はわかっていても、詳細までは説明できないという人も多いのではないでしょうか。

そこで、今回は免疫の意味や種類と、気になる免疫力を高める方法についてご紹介します。

免疫の意味と種類

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免疫とは、簡単に言うと、体内に侵入してきた外敵を体の外へ追いやるシステムのことです。

代表的な外敵は、ウイルスや細菌などの病原体です。

これらの外敵を異物として感知し、排除するように働くのが免疫という仕組みです。

いわば、体を守る防衛反応のようなもの。

免疫が働くことによって、私たちは病気に抵抗することができるのです。

そして、免疫には2つの種類があります。

それが「自然免疫」と「獲得免疫」です。

自然免疫

私たちが生まれながらに持っているのが、自然免疫です。

自然免疫は、驚くことに、人間が原始生物であった頃から備わる機能です。

進化の過程で失われることなく、現在に至るまで引き継がれています。

また、自然免疫は特定の細胞だけが有するものではありません。

体内にある細胞すべてに備わっているというのも、自然免疫の大きな特徴です。

そんな自然免疫は、体内に異物が侵入してきたときに、真っ先に活動を開始します。

外敵を迎え撃つ前線部隊のようなものであり、ここで侵入を拒むことが感染を防ぐ第一歩であると言えるでしょう。

つまり、自然免疫こそが免疫の土台なのです。

獲得免疫

一方、獲得免疫とは、後天的に身につけた免疫力のことを言います。

文字通り、生物が脊椎動物に進化してから獲得したというわけです。

自然免疫とは異なり、獲得免疫は特定の細胞が保有する機能です。

その主役が白血球であり、自然免疫の後ろに補佐として控えています。

獲得免疫は、自然免疫による防衛活動が収まったあとに動き出します。

一般的に、免疫と言えば白血球が担う獲得免疫を指すことが多いのですが、獲得免疫はあくまでも補助的な位置付けであることを忘れてはいけません。

自然免疫力を高めるには酵素が鍵?

青色の背景に黄色のびっくりマーク
さて、免疫の主役である自然免疫力が正しく機能するためには、細胞内がきれいである必要があります。

その鍵を握るのが、酵素です。

私たちは、食事から吸収した栄養素をもとに、体内で新しくタンパク質を合成します。

この際、正しく合成されなかった、できそこないのタンパク質が発生してしまうことがあります。

できそこないのタンパク質は、細胞内の不要品のようなもの。

不要品がたまってしまうと、細胞が活発に働くことができません。

つまり、細胞に備わる自然免疫力の低下を招いてしまいます。

この不要なタンパク質を排除できるのが、酵素です。

また、酵素は不要なタンパク質を排除するだけでなく、再利用さえ可能にします。

酵素が十分にあれば、細胞内はきれいに保たれ、自然免疫力を高めることができるのです。

免疫力が下がる原因とは

体調が悪そうな女性
それでは、免疫力が下がってしまう原因として、どんなことが考えられるのでしょうか。

免疫力低下につながる代表的な原因について、解説していきます。

低体温が続いている

低体温は、免疫力低下の大きな原因となります。

先にも述べた通り、細胞内をきれいに保つために、酵素は欠かせない存在です。

そのため、酵素を消費していたり動きが鈍くなっていたりすると、細胞内の掃除が十分に行われません。

結果、免疫力の低下を招いてしまいます。

酵素が活発に働く温度は、37度前後であるとされています。

そのため、体温が低下していると、酵素の働きが鈍くなってしまいます。

病気のときに発熱するのは、酵素を活性化させて免疫力を高めるためなのです。

夏場に過度な冷房を浴びたり、冬でも冷たい飲食物を摂取したりすることは避けてください。

体を冷やさず、適正な体温を保つことが大切です。

ぬるめのお風呂にゆったり入り、体を温める飲食物を積極的に摂取するよう心がけましましょう。

食べすぎ

毎日の食事は、免疫力に大きな影響を及ぼします。

食事から吸収したタンパク質は、アミノ酸に分解されて全身に運ばれます。

そして、各細胞に運ばれたアミノ酸からタンパク質が再合成されます。

この一連の流れは、生命活動に欠かせません。

しかし、問題となるのは、タンパク質が過剰にある場合です。

タンパク質が過度に体内に入ってくると、上手く再合成できなかった不良品の数も増えてしまいます。

これが、細胞内のゴミとなり免疫力の低下につながるのです。

食事に含まれる栄養素はさまざまです。

食事によって、タンパク質のみを摂取しているとは考えられません。

したがって、「食べすぎ」がこのような事態を招いていると言えるでしょう。

免疫力を高める方法をご紹介!

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免疫力を高めるためためには、どうすればいいのでしょうか。

ここでは、日常生活でも簡単に取り入れられる方法をご紹介します。

「適度」な運動

人間の体には、

    • 血液・リンパ
    • 胃腸
    • 尿
    • 肺から取り込んだ空気
    • 気の流れ

という5つの流れがあります。

これらが滞りなく流れていることが、免疫力を高めることにもつながります。

5つの流れをよくするのが、運動です。

さらに、全身を動かすことで体内酵素の活性化も期待できます。

・1日3〜4キロ程度のウォーキングや水泳
・筋肉のストレッチ

などの体力に合ったものを週4〜5回行いましょう。

呼吸法を取り入れたヨガ太極拳などの運動もいいですね。

運動といっても、激しく体を動かす必要はありません。

むしろ、運動のしすぎは体内に活性酸素を発生させ、細胞の老化を招いてしまいます。

かえって免疫力が低下してしまう恐れもあるので、注意しましょう。

あくまでも、「適度」な運動であることが大切です。

十分な睡眠

睡眠は、体内酵素を活性化させる習慣のひとつです。

十分な睡眠を心がけることは、体内の酵素を豊富に保ち、免疫力の向上に役立ちます。

反対に、睡眠不足は酵素を浪費することになってしまいます。

なぜなら、起きて活動しているだけで、酵素を消耗してしまうからです。

夜更かしはせず、しっかり睡眠を摂りましょう。

もちろん、酵素の活性化には昼寝も有効です。

短時間の休息でも、体内酵素の消耗を抑えることができます。

昼食のあとなど、20〜30分程度昼寝をするのもいいですね。

また、疲れや眠気を感じたときは、楽な姿勢で休みましょう。

体内で酵素が生成されて、体のリカバリーにもなりますよ。

フレッシュな食事を摂る

免疫力を高める鍵となる酵素は、食事から摂取することも大切です。

食べ物が生きている状態、つまり「生」で食べることで、より多くの酵素を摂取することができます。

理想は、自然な環境で育った新鮮な食べ物です。

大地に育てられた野菜やフルーツなどが、これに該当します。

生で食べられるものは、できるだけフレッシュな状態のまま食べるようにしましょう。

フルーツの場合、皮を剥いたらすぐに食べるとより効果的です。

反対に、工場で作られた食べ物は、フレッシュとは程遠い食べ物です。

例えば、化学調味料や食品添加物、精製された食塩や砂糖などが代表的です。

現代人にとって、工場由来の食べ物を完全に避けることは不可能に近いかもしれません。

それでも、できる限り避けるようには努めましょう。

まとめ

身体の調子がいい高齢男性
免疫の意味や種類と、免疫力を高める方法についてご紹介しました。

ウイルスや細菌など、私たちの身の回りには目に見えない外敵が数多く潜んでいます。

いざというときに免疫力が正しく働けるよう、普段の生活から見直してみてはいかがでしょうか。

【出典】
新谷弘実(2008)「図解 病気にならない生き方」サンマーク出版
新谷弘実(2009)「免疫力を高める生き方」マガジンハウス
新谷弘実(2011)「自然免疫力をぐんぐん高める」日東書院本社

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