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2021.09.02 公開

物忘れが気になった人は「腸」を鍛えましょう!おすすめの運動もご紹介

物忘れが気になった人は「腸」を鍛えましょう!おすすめの運動もご紹介
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「とっさに人の名前が思い出せない」「買い物に行き、目当ての品を買い忘れる」といった、物忘れの経験はありませんか?

中には、年齢のせいだと諦めている人もいるかもしれません。

あるいは、予防のために脳を鍛えようとしている人もいるでしょう。

しかし、物忘れが気になるという人におすすめなのは、腸を鍛えることです。

今回は、脳を守るために腸を鍛えるべき理由と、腸の鍛え方について解説します。

ボケ防止に「腸」を鍛えることがおすすめな理由


脳と腸は、それぞれ異なる機能を担っており、体内でも離れた位置に存在しています。

一見すると、両者はあまり関係のないように感じられるでしょう。

しかし、脳と腸には深いつながりがあるのです。

そんな脳と腸の関係性について、解説していきます。

腸は「第二の脳」と言われている

腸は、別名「第二の脳」と言われていることをご存知でしょうか。

その理由はいくつかあります。

まずは、脳に次いで神経細胞が集結している器官であることです。

神経細胞が多いということは、独自の働きが可能であることを意味しています。

脳死状態となっても、腸の働きが損なわれることはありません。

腸内の神経細胞は、脳からの指令がなくとも働くことができるのです。

一方で、小腸の一部の細胞や大腸の細胞は、神経を通じて脳と密接な関わりがあります。

これも、腸が「第二の脳」と呼ばれる所以です。

おそらく、ストレスを感じたときにお腹の調子が悪くなった経験がある人は多いことでしょう。

大きなストレスを脳が感知すると、迷走神経に乱れが生じ、その刺激がお腹に届きます。

結果、お腹の調子が悪くなってしまうのです。

反対に、腸の働きが悪くなったときも、神経は腸内の炎症反応を脳に伝えます。

それが原因で、うつっぽくなったりイライラしたり、精神面に不調をもたらします。

このように、脳と腸は双方向に影響を及ぼし合っているのです。

これらを踏まえると、脳を健康にしたいのならば、脳だけへのアプローチでは不十分であることがわかります。

脳だけでなく、腸にも目を向けることが重要なのです。

腸が汚れることによる影響


さらに、腸の状態がよくないことは、体にさまざまな影響を及ぼします。

これらは、認知症のリスクを高める要因にもなりかねません。

腸が汚れていることによる影響を、具体的に見ていきましょう。

免疫力低下

腸には、多数の免疫細胞が集まっています。

そのため、腸が汚れていては、免疫細胞が活発に働くことができません。

結果として、免疫力の低下につながってしまいます。

また、腸から取り入れた栄養は、全身の細胞に運ばれてエネルギー源として利用されます。

免疫細胞だけでなく、すべての細胞に自然免疫と呼ばれる免疫力が備わっています。

したがって、腸の状態は細胞ひとつひとつが持つ免疫力にも影響を及ぼすと言えるでしょう。

精神的な不調

腸の汚れは、精神的な不調をもたらします。

先にも述べたように、脳と腸には密接な関わりがあり、双方向的な情報伝達が行われています。

ストレスによって下痢をしたり便秘になったりする人は多いでしょう。

同様に、腸の不調によってうつっぽくなったりイライラしたりすることがあるのです。

精神的な不調を感じたら、お腹の調子をチェックしてみましょう。

お腹の中にたまったものを出すことで、心身のデトックスを図ることができます。

腸と心には、深い結びつきがあることを忘れてはいけません。

腸を鍛える方法とは?


それでは、腸を鍛えるためにはどうすればいいのでしょうか。

まずは食事の内容を中心に、腸を鍛える方法について解説していきます。

フレッシュで生のものを食べる

腸を鍛えるために、酵素は欠かせない存在です。

体内に十分な量の酵素を確保するためには、食事から補うことが大切です。

食事の際は、野菜やフルーツ、生の魚介類など、フレッシュなものを積極的に摂りましょう。

フレッシュな食べ物には、酵素が多く含まれています。

酵素は熱に弱いので、フレッシュな食材をできるだけ生のまま食べましょう。

酵素を多く含む食事は、食物自体の酵素が分解を促してくれるので、余分な体内酵素を使わずに済むというメリットもあります。

体内酵素の浪費を防ぐことも、腸の状態を保つうえで非常に重要です。

また、腸内環境が改善されれば、新しい体内酵素も作られやすくなります。

このように、体内でよい循環を生み出すことは腸を鍛えるポイントです。

食物繊維を摂る

ご存知の通り、食物繊維は便通をよくする栄養素の代表格です。

食物繊維には、水溶性のものと不溶性のものがあります。

不溶性の食物繊維は、腸内の水分を吸収して膨張し、便の量を増加させます。

すると、ぜん動運動が活性化され、便通がよくなるというわけです。

食物繊維を多く含んでいる食品として、海藻類やきのこ類が挙げられます。

食物繊維の不足は、便秘だけでなくさまざまな疾患の原因になる恐れがあります。

日頃から、意識して摂取したい大事な栄養素のひとつです。

ファイトケミカルを摂る

「ファイトケミカル」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

ファイトケミカルとは、植物に含まれる色素や香りなどの機能性成分のことです。

有名なものには、トマトに含まれるリコピンや、大豆に含まれるイソフラボンなどがあります。

ファイトケミカルには、高い抗酸化作用があることが知られています。

この抗酸化作用によって活性酸素を除去し、腸内環境を良好な状態へと導きます。

ファイトケミカルは野菜の皮に含まれていることも多いので、できるだけ皮ごと野菜を食べましょう。

更に腸を活性化する方法はあるの?


ここまで食事に注目してきましたが、それ以外にも腸を活性化させる方法はあるのでしょうか。

腸の働きをよくするポイントは、体内酵素の活性化です。

食生活にプラスして、体内の酵素をいきいきと働かせる習慣についてご紹介します。

「適度」な運動

適度な運動は、腸の健康にも役立ちます。

全身を動かすことで、体内の酵素を活性化させることができるためです。

ウォーキングや水泳、筋肉のストレッチなど、自分の体力に合った運動を継続して行いましょう。

呼吸法を取り入れたヨガや太極拳などは、激しい動きも少ないのでおすすめです。

無理な運動ではなく、「適度」な運動であることがポイントです。

なにも、ジムなどで激しく体を鍛える必要はありません。

むしろ、過度な運動は活性酸素を発生させて逆効果となるので注意しましょう。

入浴やマッサージなどで体温を下げない

酵素の働きに大きく影響するのが「体温」です。

酵素が最も活性化する体温は、37〜40度までの間とされています。

体を冷やさないよう、ぬるめのお湯に長時間入り、体を芯から温めましょう。

血行をよくするために、マッサージも効果的です。

血の巡りが改善されることで、体温アップも期待できます。

冬場は、寝るときに湯たんぽを使うのもいいでしょう。

また、ネギやショウガなど、体を温める食材に頼るのも効果的です。

反対に、冷たいものは体を冷やすので控えてください。

特に、夏場は冷たいものに手が伸びやすいので気をつけましょう。

まとめ


物忘れが気になる人に腸を鍛えることをおすすめする理由や、腸の鍛え方について解説しました。

まずは、脳と腸の関係性を正しく知ることが大切です。

その上で、日頃から脳も腸も大事にするよう心がけていきましょう。

【出典】
新谷弘実(2008)「図解 病気にならない生き方」サンマーク出版
新谷弘実(2009)「免疫力を高める生き方」マガジンハウス
新谷弘実(2011) 「自然免疫力をぐんぐん高める」日東書院本社
新谷弘実(2015)「認知症がイヤなら「腸」を鍛えなさい」SBクリエイティブ

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