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2021.09.01 公開 | 2021.09.02 更新

アミノ酸とは?サプリメントとしてどのような役割があるかを解説

アミノ酸とは?サプリメントとしてどのような役割があるかを解説
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サプリとは


サプリメントとは、健康を補助するための健康補助食品や栄養補助食品のことをいいます。

できるだけ新鮮な食材をバランスよく食べることが理想ですが、食事だけでは補い切れない部分を体で補うことが大切です。

なお、アミノ酸は食事から摂ることができますが、限界があります。

特に、必須アミノ酸は体の中で合成できないため、不足分を食事で上手に補うことが大切です。

体に必要なアミノ酸の量は、年齢や生活習慣、代謝能力、食事、ストレスなどによって一人ひとり違います。

自分に不足しがちな栄養素を知り、タンパク質の質を決定する必須アミノ酸のバランスを示す「アミノ酸スコア」を良好な状態に保つことが大切です。

また現代の日本の野菜は、ビタミンやミネラルの含有量が大幅に減少しています。

不足している部分をサプリメントで補給することは、必要不可欠なのです。

アミノ酸とは


アミノ酸は、タンパク質を形成する最小成分で、生命の源です。

タンパク質はアミノ酸でつくられており筋肉や血液、内臓など、私たちの体のあらゆる組織を構成しています。

アミノ酸のおかげで私たちは成り立っているのです。

私たちの身体は、20種類のアミノ酸でできています。

そして、体の中でつくることができない必須アミノ酸と、体の中でつくられる非必須アミノ酸に分けることができます。

食べたタンパク質は、歯でかみ砕かれ、胃や十二指腸で分解されて、小腸で小さなペプチドやアミノ酸の形になって吸収されます。

吸収されたアミノ酸は、いったん肝臓に集められ、そこから全身に運ばれます。

そして、遺伝子の情報に基づいて筋肉や神経伝達物質、ホルモンなどに作り変えられることで、私たちを支えてくれます。

必須アミノ酸
タンパク質を構成する20種類のアミノ酸のうち、体内で合成できないアミノ酸があります。これを必須アミノ酸といいます。必須アミノ酸は、毎日の食事から摂取する必要があります。

バリン

バリンは、タンパク質を合成し、筋肉をつくるのに必要なアミノ酸です。

肝機能の向上や、血液の窒素量の調節、成長にも関係しています。

通常の食事では不足することはありません。

しかし、バリンが不足すると、食欲の低下が起こり、栄養不良の悪循環につながります。

ロイシン

ロイシンは、タンパク質の生成と分解を調整し、筋肉のタンパク質の維持を助けます。

子どもの成長にも重要な役割を果たしています。

構造上、枝のように分かれた分岐鎖を持っています。

イソロイシン、バリンと共に分岐鎖アミノ酸(BCAA)と呼ばれています。

3つのうち、どれかが多すぎると体重減少などを引き起こします。

メチオニン

メチオニンは、タンパク質をつくる時に最初に必要となるアミノ酸です。

メチオニンが不足すると、タンパク質の合成に支障が出ます。

また、ヒスタミンというアレルギー症状を引き起こす物質の血中濃度を下げる働きもあります。

メチオニンが不足すると、利尿機能が低下します。

そのため、むくみや動脈硬化、抜け毛の原因となります。

イソロイシン

イソロイシンは、分岐鎖アミノ酸の一種です。

筋肉の強化、成長の促進肝機能の向上血管拡張神経機能の保持などさまざまな役割を持ちます。

タンパク質や筋肉、ヘモグロビンをつくるのにも重要な必須アミノ酸です。

リジン

リジンは、動物性タンパク質に多く含まれています。

植物性タンパク質にはあまり含まれていないため、炭水化物を中心とした食事ばかりしていると不足することがあります。

肝機能の向上、免疫力向上、カルシウムの吸収促進、脳卒中の発症抑制、ホルモンや酵素の生成などの働きがあります。

フェニルアラニン

フェニルアラニンは、神経伝達物質として作用します。

精神安定、食欲抑制、鎮痛効果などの働きがあります。

トリプトファン

トリプトファンは、脳内神経伝達物質であるセロトニンの原料となるアミノ酸です。

また、ビタミンの一種である「ナイアシン」の原料にもなります。

セロトニンやメラトニン、ナイアシンの材料となる他、安眠効果、精神安定作用、血圧やコレステロールをコントロールする働きがあります。

ヒスチジン

ヒスチジンは、大人になると体の中で合成できますが、子どもの間は合成できません。

子どものうちに不足すると、湿疹の原因ともなります。

また、ヒスチジンはヘモグロビンに多く含まれているため、不足すると貧血になる可能性があります。

成長促進、慢性関節炎の緩和、ストレスの軽減、神経機能のサポートなどの働きがあります。

必須アミノ酸ではないアミノ酸をご紹介

必須アミノ酸ではないアミノ酸は、非必須アミノ酸と呼ばれます。

必須アミノ酸とは異なり、体の中で合成できます。

体内で重要な役割を果たしているため、ぜひ摂りたいアミノ酸です。

グリシン

グリシンは、アミノ酸の中で最も古くから存在していたと考えられています。

構造も一番単純です。

また、皮膚を構成しているコラーゲンの1/3はグリシンです。

コラーゲンやグルタチオン、クレアチンの原料にもなります。

美肌効果眠りを深くする作用血中コレステロールを低下させる働きがあります。

アルギニン

アルギニンは、身体の成長に重要な役割を果たします。

また、体の余分なアンモニアを除去する働きがあります。

アルギニンは、大人になると体で生成することができますが、子どものうちは作ることができません。

チロシン

チロシンは、必須アミノ酸のフェニルアラニンから生成されます。

神経伝達物質であるアドレナリンやノルアドレナリン、ドーパミンを生成します。

また、甲状腺ホルモンやメラトニンの材料ともなります。

ストレスの軽減、記憶力の向上脳の機能の正常活動のサポートなどの働きがあります。

L-カルニチンフマル酸塩

L-カルニチンフマル酸塩は、必須アミノ酸のリジンとメチオニンから肝臓で合成されます。

細胞のミトコンドリアの中で、脂肪をエネルギーに変える重要な役割を果たしています。

脂肪燃焼、疲労回復、抗酸化作用心肺機能向上などの働きがあります。

おすすめ記事:L−カルニチンとは?効果や飲むタイミングも解説

まとめ


アミノ酸は、毎日の食事から摂ることが大切です。

食べ物に含まれるアミノ酸は、そのままの形で体に吸収・消化されるわけではありません。

消化の過程で分解され、ペプチドやアミノ酸として吸収されます。

また、私たちの体では、アミノ酸を蓄積しておくことができません。

このため、毎日質のいいアミノ酸を摂ることは、健康のために不可欠なのです。

【出典】
新谷弘美(2005)「病気にならない生き方」サンマーク出版
シンヤビオジマ
オーソモレキュラー栄養医学研究所

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