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2021.05.26 公開 | 2021.05.31 更新

7大アレルゲンとは何か・表示推奨20品目と合わせて解説します。

7大アレルゲンとは何か・表示推奨20品目と合わせて解説します。
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アレルゲンとは何か

アレルゲンとは、アレルギー疾患を持っている人に、アレルギー症状を引き起こす原因物質です。

アレルギー体質の人が持っている抗体と、特異的に反応してしまう抗原です。

私たちの体には、細菌やウィルス、ダニ、花粉などの異物が入ってくると、それを攻撃して排除する「免疫」が備わっています。

アレルギー反応は、免疫反応の一部ですが、異物を攻撃する際に、自分の体も攻撃してしまうことになります。

アレルギー反応を起こす原因物質がアレルゲンですが、アレルゲンは多くの場合はタンパク質です。

抗原やアレルゲンが私たちの体に侵入してくると、まず抗原提示細胞が見つけて、異物として確認します。

その情報はリンパ球に伝えられ、異物を攻撃して排除する免疫反応が働きます。

この過程で、アレルギー反応では自分の体も傷つけてしまいます。

食物性アレルゲン

消化吸収力が未熟なために十分に分解できなかったり、腸管が炎症を起こしているために腸管壁に穴が開き、未消化のタンパク質が血管内に侵入してしまうことで、食物アレルギー反応が起きてしまうのです。

食物アレルギーを引き起こす原因となるのが、食物性アレルゲンです。

アレルゲン食品としては、以下があります。

  • 鶏卵
  • 牛乳
  • 小麦
  • ピーナッツ
  • キウイフルーツ
  • バナナなどの果実類
  • 鯖やイカ、カニ、エビなどの魚介類や甲殻類
  • そば
  • ナッツ類

食物性アレルゲンは、年齢ごとに占める割合が異なります。

また、年齢によって原因物質も変化します。

食物性アレルゲンの場合、原因となる多くの場合は、分子量の大きなタンパク質です。

本来ならば、タンパク質はアミノ酸に分解されてから吸収されるため、異物として免疫反応が作動することはありません。

しかし、消化・吸収が上手くできない場合や、腸管に炎症などがあり、未消化のタンパク質が血管の中に侵入することで、食物アレルギーをおこしてしまうことがあります

年齢とともに症状が落ち着くことがありますが、一度アレルギー反応を起こしたアレルゲンには注意が必要です。

その他アレルゲン

免疫が過剰に反応してしまうアレルゲンは、食品だけではありません。

アレルギー症状を引き起こす原因となるアレルゲンは、侵入経路によって食物性アレルゲン吸入性アレルゲン接触性アレルゲンの3つに大きく分けられます。

吸入性アレルゲン

空気と一緒にアレルゲンを吸い込んでアレルギー反応を起こす物質です。

呼吸器から侵入し、鼻や気管支、肺などに付着することでアレルギー症状を起こします。

スギ、ブタクサなどの花粉や、ダニ、ホコリ、カビ、フケなどのハウスダストが代表的です。

これ以外にも、フケや排泄物のタンパク質などが原因となりこともあります。

さらに、酵母菌の一種であるカンジダや、青カビの一種のペニシリウムなどの真菌類も吸入性アレルゲンとなる場合があります。

接触性アレルゲン

アレルゲンが皮膚にくっつくことで起こります。

接触性アレルゲンの原因物質には、金属、うるし、化粧品、塗料、洗剤、ヨード、衣類、寝具などがあります。

これらのアレルゲンが皮膚に付着したことで、Ⅳ型の免疫反応が過敏に働いてしまい、皮膚に湿疹やかゆみ、水泡などができます。

7大アレルゲンとは


7大アレルゲンとは、食物アレルギー症状を引き起こすことが明らかになった食品のうち、特に発症数が多く・重篤度が高いアレルゲンです。

そのため、商品への表示が義務化されている品目です。

7大アレルゲンの7品目
  • エビ
  • カニ
  • 小麦
  • そば
  • 落花生

この7品目は、「特定原材料」と呼ばれる食品で、容器に包装された加工食品には表示が義務づけられています。

容器包装された加工食品で表示が義務づけられているアレルギー物質

アレルギー物質を表示するように義務づけられているのは、容器包装された加工食品のみです。

ポリ袋や箱、パックなどに包装された食品や、ビンや缶、ペットボトルなどに詰められた加工食品では、原材料のアレルギー表示が義務づけられています。

特定原材料である7品目のアレルギー物質が一定量以上(ppm,μ/g)原材料に含まれている場合には、食品表示法に従った表示をすることが決められています。

アレルギー表示は商品で少し変わる

表示されるアレルギー物質の名称は一つではありません。

特定原材料名と具体的な表示方法は異なるが、同一と認められている代替表現があります。

例えば、特定原材料である「卵」でも、「鶏卵、たまご、卵、エッグ、うずらの卵」などのように、いくつかの表記が許可されています。

「乳」の場合は、「バター、ミルク、チーズ、アイスクリーム、バターオイル」などでも特定原材料と同じという意味で表記されます。

このように、代替表記で表示されているアレルギー物質は、これらにアレルギーがある人は食べないように注意喚起を呼びかけているのです。

また、原材料表記は、個別表示が原則ですが、一括で表示される場合もあります。

原材料中の加工食品に、アレルギー物質が含まれている場合、その食品名のあとにカッコでその名称が記されます。

表示推奨20品目とは

表示が推奨されている「特定原材料に準ずるもの」20品目は、「可能な限り表示をするように努めるもの」です。

「義務品目」として、必ず表示されるものは「特定原材料」と言われる7品目です。

これは、特に患者の数が多く、重篤なアレルギー症状を引き起こすエビ、カニ、小麦、そば、卵、乳、ピーナッツが指定されています。

それに対し、表示が勧められているものは「特定原材料に準ずるもの」とされています。

食物アレルギーを起こす原因食品ではあり、患者数や症例数はあるものの、特定原材料と比較すると少ないものです。

そのため、可能な限り表示をするように推奨されている20品目です。

・イカ
・アワビ
・キウイフルーツ
・オレンジ
・カシューナッツ
・くるみ
・もも
・やまいも
・ゼラチン
・りんご
・まつたけ
・バナナ
・豚肉
・鶏肉
・牛肉
・さば
・大豆
・ごま
・いくら
・さけ

まとめ


アレルギー症状を抑えるためには、原因となるアレルゲンを明らかにし、その物質を避けることが重要です。

加工食品は、原材料が変更されていることもあります。

そのため、以前食べた食品でも原材料が変更れていたり、隠し味でアレルゲン食品が使用されていることもあります。

購入する際には、毎回しっかり表示を確認しましょう。

また、店頭販売や小売店、外食での料理には、アレルギー物質の表示義務はありません。

これらを利用する際には、自分のアレルゲン物質が含まれていないかどうかを、お店の人に確かめてから食べて下さい。

【出典】
株式会社まわた(2017)見やすい食品表示基準について

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